■ 心を育てる環境教育 ■

「美しい物を美しい」と感じることは、

情緒教育においてもっとも大切なことだと思います。

“子は親の姿を見て育つ”とも言われますが

保護者もその人格の総てが子どもたちに

しっかりと、吸収されることを考えて日々精進、研鑚し、

自己成長に努力すべきであり、親もまた然るべきだと存じます。

貧しい素材を与えても名士は素晴らしい作品を作り上げることができ、

どんな名馬も飼主によっては駄馬にもしてしまうという訳です。

思いやりのある子に育ってほしいと願う前に

周りの大人が思いやりの心を精一杯子どもたちに注いであげてこそ、

子どもも思いやりのある子となるとなるのではないでしょうか。

美しいものに対して敏感であり、

美しいものを好むという幼児が潜在的に持っている芽に対して

適当な光と肥料を与えてやることにより、

その芽があらゆる可能性を引き出し、

育てていくことが私たちの役目だと考えています。

目に見えない何かを心の目によって「美しい」と感じとる、

そんな心豊かな子ども、自立した個性豊かな人間に

育ってほしいと心から念じて止みません。

どれだけ母に近づけるかが私たちの課題です。

理事長・学院長     

楠瀬 八生